りゅう座
Draco
最も明るい星: Eltanin
概要
りゅう座は全天で8番目に大きな星座で、おおぐま座とこぐま座の間を縫って天の北極のまわりに約1,083平方度を占めています。大きさのわりにほとんどの星はそれほど明るくなく、最も明るいエルタニン(ガンマ星)でも2.2等です。長く曲がりくねった体と特徴的な台形の頭は、その曲がった道筋をたどれるようになれば見分けられます。りゅう座は北半球のほとんどの緯度で周極星座で、一年中見えます。トゥバン(アルファ星)は、紀元前2700年ごろのエジプトのピラミッドの時代に北極星でした。頭の部分の観測に最適なのは6月から10月です。
神話
りゅう座は、ギリシャ神話のいくつかの竜と結びつけられています。最もよく知られるのは、ヘスペリデスの園で金のりんごを守っていた百の頭を持つ竜ラドンです。ヘラクレスは十一番目の功業としてラドンを倒し、女神ヘラは悲しみの中でこの竜を星々の間に置きました。別の伝承では、りゅう座はカドモスがテーバイの町を築く前に倒した竜と結びつけられます。カドモスが竜の歯をまくと、そこから武装した戦士たちが生まれました。神々とティタン族の宇宙の戦いでは、竜は女神アテナによって空へ投げ上げられ、天の極のまわりで凍りついたとされます。二頭の熊の間を縫うその姿は、油断なく見張る守護者という永遠の役割を映しています。
占星術的な意味
りゅう座は、秘教や占星術の伝統の中で象徴的に最も力強い星座の一つです。竜は、根源的な力、守護、そして聖なる宝を守ることから生まれる知恵を表します。恒星占星術では、エルタニンは武術、頭の冴え、そして大きな成功と大きな喪失の両方の可能性と結びつけられます。沈むことなく極のまわりを果てしなく回る周極星座という位置は、警戒と永遠の見張りを象徴しています。霊的な伝統では、竜は日常と聖なるものの境目を守り、より高い知識を求める者を試します。トゥバンがかつて北極星だったという歴史的な役割は、りゅう座を古代の知恵と宇宙の時間の長い周期に結びつけています。
観測のヒント
りゅう座は北緯約35度より北では周極星座で一年中見えますが、最も観測しやすいのは夏の夜です。まず竜の頭、つまりベガと北斗七星のひしゃくの間にある四つの星の台形を見つけましょう。そこから、二つの熊の星座の間を曲がりくねる体をたどります。キャッツアイ星雲(NGC 6543)は最も複雑で美しい惑星状星雲の一つで、望遠鏡で撮った写真では同心円状の殻やジェットが見えます。トゥバン(アルファ星)は、古代の北極星としての歴史的な意味から訪れる価値があります。りゅう座流星群は毎年10月に竜の頭から放射しますが、ふだんは控えめです。