へびつかい座
Ophiuchus
最も明るい星: Rasalhague
概要
へびつかい座は約948平方度を占める大きな星座で、空で最も大きな星座の一つです。天の赤道にまたがっており、重要なことに、黄道がさそり座といて座の間でその南部を通っています。そのため太陽は、隣のさそり座(約7日)よりもへびつかい座(約18日)に長くとどまり、黄道十二宮の一つに数えるべきかどうかという議論がたびたび起こります。最も明るいラス・アルハゲ(アルファ星)は2.1等で輝きます。この星座は蛇を抱える男性を描いており、蛇は独立した星座のへび座が表しています。夏の夜に観測するのが最適です。
神話
へびつかい座は、ギリシャ神話の伝説の医師でアポロンの息子であるアスクレピオスと同一視されています。アスクレピオスはケンタウロスのケイローンから医術を学び、死者を生き返らせるほどの腕前になりました。彼がテセウスの息子ヒッポリュトスをよみがえらせたとき、ハデスは自然の秩序が乱されているとゼウスに訴えました。ゼウスは雷霆でアスクレピオスを撃ちましたが、その癒しの才能をたたえて星々の間に置きました。彼が抱える蛇は癒しと知恵の両方を表しています。古代の医術では蛇が神聖なものだったからです。杖に蛇が巻きついたアスクレピオスの杖は、今日でも医学の世界共通の象徴です。
占星術的な意味
へびつかい座は、伝統的な西洋占星術ではサインとして認められていません。西洋占星術は2000年以上前に定められた、黄道を30度ずつ均等に分けた12のサインを守っているからです。しかし、この星座が黄道上にあることから、議論の的であり続けています。象徴としては、へびつかい座は癒し手の元型、闇と向き合うことで得る知恵、そして蛇が表す根源的な力を使いこなすことを表します。いくつかの秘教的な伝統では、へびつかい座は変容と霊的な癒しのサインとみなされています。この星座に惹かれる人は、癒しの仕事への呼びかけや、生と死の神秘を理解したいという深い願いを感じるかもしれません。
観測のヒント
へびつかい座は6月から8月にかけて観測するのが最適です。見つけるには、さそり座の北、ヘルクレス座の東を探しましょう。ラス・アルハゲが蛇使いの頭を表し、体は黄道に向かって南へ延びています。この星座には、M10、M12、M14、M19、M62、M107など見事な球状星団がいくつもあり、どれも双眼鏡や小さな望遠鏡で古い星々のぼんやりした球として見えます。わずか6光年と太陽に2番目に近い恒星系であるバーナード星もへびつかい座にありますが、9.5等なので見るには望遠鏡が必要です。知られている恒星の中で最も大きな固有運動を持ち、数十年のうちに背景の星々に対してはっきりと動いていきます。