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かみのけ座

Coma Berenices

最も明るい星: Beta Comae Berenices

概要

かみのけ座はしし座とうしかい座の間に約386平方度を占める独特な星座です。最も特徴的なのはかみのけ座星団(メロッテ111)で、この星座の見た目の主な印象をつくる大きくまばらな散開星団です。肉眼で見える暗い星々が繊細に散らばって見えます。最も明るいベータ星でも4.3等にすぎません。明るい星は少なくても、かみのけ座はそれを補って余りある深宇宙の宝を持っています。銀河北極がこの星座の中にあり、この方向は天の川の円盤からまっすぐ外を向いているため、何千もの遠い銀河をさえぎるものなく見通せます。観測に最適なのは4月から6月です。

神話

かみのけ座は、あらゆる星座の中でも特にロマンチックな物語を持っています。ベレニケ2世は紀元前3世紀のエジプトの王妃で、プトレマイオス3世の妻でした。プトレマイオスが戦争に出たとき、ベレニケは夫が無事に帰ってきたら、評判の美しい髪を切って神々に捧げると誓いました。夫は無事に戻り、彼女は誓いを守って、切った髪をアフロディテの神殿に納めました。その髪が一夜にして不思議にも消えたとき、宮廷天文学者サモスのコノンは、捧げものを大いに喜んだ神々がベレニケの金色の髪を星々の間に置いたのだと告げました。愛と献身と天の報いを描くこの優雅な物語は、2000年以上にわたって人々を魅了してきました。

占星術的な意味

かみのけ座は、愛から生まれた犠牲、献身、そして本物の捧げものは宇宙に報われるという考えの美しい象徴を持っています。象徴的な占星術では、この星座は、より高い力に認められ大切にされる信仰と寛大さの行いを表します。愛のために自分の最も大きな身体的な美しさを犠牲にしたベレニケの思いは、大切なものをさらに大切なもののために手放すときに起こる変容を語っています。銀河北極にあるこの星座の位置は、目の前のことを超えて、存在の広大でつながり合った網を見渡す宇宙的な視点という次元を加えています。かみのけ座に惹かれる人は、愛、美しさ、そして意味のある犠牲を大切にすることが多いものです。

観測のヒント

かみのけ座はどちらの半球からも春の夜に見るのが最適です。かみのけ座星団は視野が狭すぎる望遠鏡よりも、肉眼や双眼鏡で味わうのがいちばんです。この領域は銀河を探す人にとっての楽園です。かみのけ座・おとめ座銀河団がかみのけ座とおとめ座の境界を埋め、アマチュアの望遠鏡で何百もの銀河が見えます。この星座には、特徴的な暗い塵の帯を持つM64(黒眼銀河)のほか、M85、M88、M91、M98、M99、M100があります。NGC 4565(ニードル銀河)は空で最も見事な真横向きの渦巻銀河の一つです。ここの銀河の密度の高さは、深宇宙の探索に最も見ごたえのある領域の一つにしています。